シェアハウス方式の「Co」導入で組織を活性化
「弧族」から「Co族」へ
そんな記事が先日の日経新聞に掲載されていました。
最近シェアハウスが若者を中心に人気があるというのを
例に挙げ、与えられた縁でもなく孤立でもない、
自ら選んだ「自縁、選縁」を生きる社会が可能に
なったと結ばれていました。
なるほど、昨年の震災をきっかけに、人と人との
つながりの大切さを意識するようになったという声も
聞こえます。事実昨年の漢字は‘絆’ですしね。
つながっていてこそ人であることを再認識する時代に
なったのかもしれません。
記事によるとそのキーワードが「Co」だそうです。
英語で‘Co’が接頭語としてくる中で特に「共働」や
「共に」という意味のものを挙げると例えば
commune(コミューン:生活共同体)
community(コミュニティー:地域共同体)
co-worker(コワーカー:仕事仲間、同僚)
cooperation(コーポレーション:協力、協同)
などなど、多くが挙げられます。
注目すべきは若者を中心に縁は自ら作るものと
気づいたことではないでしょうか。
シェアハウスでは寝室は個室ですが、居間やトイレ、
風呂などは共同で使用します。
自由に使用できない分、シェアハウスでの仲間に
気を使う必要があるでしょう。
そんな煩わしさのマイナス面よりも
「生活面で好きな時に好きな会話ができ、ちょっとそれに
疲れれば個室にこもることもできる…。」
そんな気軽さがシェアハウスに若者を向かわせる原動力に
なっているのかもしれませんね。
強制されない自由な雰囲気で、好きな時に好きな会話のみを
楽しむことができるのは、今の若者の思考に最もあっている
ようにも思います。
ただ、記事の中で気になった文書がありました。
それは、情報処理関連企業で働く24歳の若者の言葉で
「会社は私生活に関知しない風土。飲み会もしない」
というものです。
この言葉から私は
「会社は仕事をする場。そこにいても本当の自分を出すことは
できない。だから、そこからの逃げ場としてのシェアハウスが
本当の自分を見つけることのできる唯一の場所」
という風潮を読み取りました。
本人にとっては会社以外で本音を出すところが見つかったので、
一見すると良かったようにも思います。
また、本音を出すところをシャアハウスという形で積極的に
見つけ出し、自ら‘縁’を作ろうとしてているという点では
評価できるのかもしれません。
しかし、それは逃げ場としての‘縁’を作ろうとしているように
私には映りました。
どんな場であっても‘縁’は存在するはずです。
どんな場であっても積極的に‘縁’を作ることで‘良縁’に
変化するはずなのです。
しかし、自分が居心地のいい場所だけで‘縁’を求め、
それ以外を避けるようなことでは決して‘縁’が広がることは
ないでしょう。
もっと言うならば、このシェアハウスに代表されるような
「自縁、選縁」の状況が続けば、会社はどんどん「疎縁」な
場所になっていくのではないでしょうか?
そんなことで仕事に対するモチベーションは上がるのでしょうか?
少なくとも人生の3分の1の時間を過ごす会社での時間を無駄に
過ごしてしまうのではないでしょうか?
シェアハウスが本音を話せる居心地の良い場所であるように、
会社でも本音を出し合って自らのモチベーションをどんどん
アップできる場所に変化させようと試みる必要があると思います。
組織としてもその仕組みをいち早く導入しないと
「逃げ場があるから、会社では淡々と仕事をこなすのみ…」
なんて結果に陥ってしまうように感じます。
ではどのようにすればよいでしょうか?
そのヒントがシェアハウスの仕組みそのものではないでしょうか。
先にも述べたようにシェアハウスには「寝室」という一人になれる
場所が存在するのです。
一方、共同で使用してみんながワイワイシェアできる場所も
存在するのです。
それがキーワードだと私は考えます。
会社で一人になれる場所があるでしょうか?
一人でじっくりと誰にも邪魔されずに仕事に没頭できる
時間と場所を自由に作ることが可能でしょうか?
さらには、気軽にみんなが集まってワイワイと仕事の相談を
語り合える場所や時間があるでしょうか?
そんな時間と空間を職場にも導入することがシャアハウス方式の
組織を作るきっかけになるのだと思います。
「Co」は現代の若者が求めている基本的な考え。
それをシャアハウス方式で実現して組織を活性化しようでは
ありませんか。
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